ボイドタイムとは

ボイドタイムとは

ボイドタイムとは、西洋占星術のホロスコープにおいて、月の働きが無効になっている時間帯のことを言います。
魔の時間帯とも言われています。
ボイド「void」とは英語で「無効、空白」といった意味があり、占星術でいうボイドの正式名称は「Void of course of the Moon」となります。

 

ボイドタイムに決断したことや開始したことは、当初の目論見から大きく外れて、予想外の結果を招くことが多いと言われています。
また、人々の感覚は敏感になり、想像力も活発になりますが、理性は弱まるでしょう。
自分の言いたいことがまとまらなかったり、他人との意思疎通が難しくなったりするでしょう。

 

西洋占星術が活発な海外では、ボイドタイムには大きな会議はやらないとしているところもあります。
また、大きな政策は発表しないとしている政府もあります。

 

 

ボイドタイムの定義は、月が他の惑星とアスペクトを作らないまま一つの星座を終える時間となります。
ここでいう惑星とは主要の9天体(太陽、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星)、アスペクトはメジャーアスペクト(コンジャンクション、セクスタイル、スクエア、トライン、オポジション)を指します。

 

ボイドタイム

 

上の図の例で説明しますと、月は牡羊座に入った後、順に土星、木星、火星、天王星、海王星、水星とアスペクトを作ります。
最後に水星とアスペクトを作った後、次の星座に入るまで、月はどの天体ともアスペクトを作らず、この空白の時間帯をボイドタイムと言います。

 

ボイドタイムでは、月はあたかも仕事をさぼっているかのように、外部に働きかけなくなります。
次の星座に入った瞬間から月はまた仕事を開始し、外部にその効力を発揮します。

 

ボイドタイムは月が星座から星座へ移動する際に必ず発生しますから、月の周期約27日間に12回のボイドタイムが発生します。