西洋占星術では建国時のホロスコープのことを始原図と言います。
いわば国の出生図(ネイタルチャート)です。
国家を占うマンデン占星術では春分図などと並んで始原図も重要視します。
春分図は世界各国で共通の星の配置となりますが、始原図はその国特有の星の配置となります。
始原図はその国特有の性質、春分図はその年に起きる出来事を表しています。
始原図と春分図をあわせて用いることで、占いの精度が上がるでしょう。
始原図では、憲法が議決された瞬間、独立を宣言した瞬間、全く新しい政権が誕生した瞬間などを国家の誕生と考えます。
日本の始原図にはいくつかの候補があります。
一番有力なものが日本国憲法衆議院可決時の1946年10月7日PM2:53東京です。
同日のPM3:15もしくはPM3:30とする占星術師もいます。
また、日本国憲法公布時1946年11月3日AM8:00とする考え方もあります。
どれを採用するかは議論の余地があり、大震災や五輪開催などの国家としての大きな出来事におけるアスペクトや、どの天体がどのハウスに入室するかなどに着目して検討するとよいでしょう。
なお、戦前は大日本帝国憲法公布時の1889年2月11日AM10:30東京と考えられています。
下記に世界各国の建国データとともにまとめておきます。
()内は同日の他の時間の説です。
日本(戦後) |
1946年10月7日PM2:53東京(PM3:15、PM3:30) |
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日本(戦前) | 1889年2月11日AM10:30東京 |
アメリカ | 1776年7月4日PM5:10フィラデルフィア(AM2:14、PM4:50) |
イギリス | 1801年1月1日AM0:00ロンドン |
フランス | 1958年10月6日PM6:30パリ(PM6:21) |
中国 | 1949年10月1日PM3:15北京(PM3:02) |
インド | 1947年8月15日AM12:00ニューデリー |