西洋占星術のホロスコープ上には12個の星座が30度ずつ均等にありますが、12個のハウスの広さは均等ではないため、ハウスの中に星座がすっぽり入ったり、または星座がハウスをすっぽり包んだりということがあります。
ハウスの中にすっぽり入る星座のことをインターセプト(狭在星座宮)、逆にハウスをすっぽり包む星座のことを広域星座宮と言います。
ホロスコープ上で対向となる星座も同じ状態になります。
下図では、蠍座と牡牛座がインターセプト、蟹座と山羊座が広域星座宮となります。
インターセプトとなっている星座にはハウスカスプが存在しません。
広域星座宮となっている星座にはハウスカスプが2つ存在します。
ほとんどの星座はインターセプトでも広域星座宮でもなく、一つの星座に一つのハウスカスプが対応していることが多いです。
インターセプトとなっている星座は、ハウスカスプが存在しないためハウスへの影響が少ないと考えられます。
星座全体がハウスにすっぽり隠されており、その星座が示す特性が発揮されるには時間がかかるでしょう。
インターセプトにある天体も素直に表現されない傾向があります。
例えば、金星がインターセプトにある場合、婚期が遅れがちになります。
ただし、金星がベネフィック(太陽、月、水星、木星)とアスペクトを形成している場合はその限りではありません。
一方、広域星座宮では、2つのハウスに影響を与えているわけですから、人生においてその星座の特性が色濃く表れるでしょう。