惑星の品位(ディグニティ)とその星座

惑星の品位(ディグニティ)とその星座

西洋占星術では、各惑星がどの星座にあるかによって影響力が異なります。
このことを惑星の品位(ディグニティ)と言います。

 

ホロスコープ上で惑星が良いアスペクトを形成していたり良いハウスに入っていても、品位が良くないと十分な力を発揮することができません。
ですので、ホロスコープを読むにあたって品位を調べることはアスペクトやハウスについで非常に重要な事柄となります。

 

現在メジャーに扱われている品位はルーラーシップ・エグザルテーション・フォール・デトリメントの4種類で、古典をさかのぼるとトリプリシティ・ターム・フェイスの3種類が加わります。

 

 

それぞれの品位とその性質は下表の通りです。

品位 吉凶 性質
ルーラーシップ(支配)

・自身が支配星(ルーラー)となる星座
・惑星本来の特性を最も強く発揮できる

エグザルテーション(高揚) ・惑星にとって居心地が良く、惑星の影響力が高められる星座
トリプリシティ ・惑星がラッキーを享受できる星座
ターム ・惑星が小さなラッキーを享受できる星座
フェイス ・惑星が不安や恐怖を感じながらも集中力を発揮できる星座
フォール(転落)

・惑星にとって居心地が悪く、惑星の影響力が弱められる星座
・エグザルテーションの真反対に位置する星座となる

デトリメント(損害)

・惑星が傷つけられ、困難を抱える星座
・ルーラーシップの真反対に位置する星座となる

 

惑星に与える吉凶とその強さは次の順になります。

ルーラーシップ > エグザルテーション > トリプリシティ > ターム > フェイス > フォール > デトリメント

 

各星座の各品位に該当する惑星は下表の通りです。

星座

R

E

Trip

Term

Face

F

D

0 6 14 21 26 0 10 20

0 8 15 22 26 0 10 20

0 7 14 21 25 0 10 20

0 6 13 20 27 0 10 20

0 6 13 19 25 0 10 20

0 7 13 18 24 0 10 20

0 6 11 19 24 0 10 20

0 6 14 21 27 0 10 20

0 8 14 19 25 0 10 20

0 6 12 19 25 0 10 20

0 6 12 20 25 0 10 20

0 8 14 20 26 0 10 20

R…ルーラーシップ、E…エグザルテーション、Trip…トリプリシティ、Term…ターム、Face…フェイス、F…フォール、D…デトリメント

 

 

※「昼」は昼生まれ(ネイタル太陽が7〜12ハウス)、「夜」は夜生まれ(ネイタル太陽が1〜6ハウス)を指します。
該当する方を読んでください。

 

※表中の数字は、惑星の該当がその度数から始まり、次の枠の度数が始まる前までであることを示しています。
すなわち、牡羊座のタームの0°00'〜5°59'は木星、6°00'〜13°59'は金星が該当します。

 

トリプリシティ・ターム・フェイスは、ルーラーシップ・エグザルテーション・フォール・デトリメントの惑星と一部重複する部分があります。
トリプリシティ・ターム・フェイスとルーラーシップ・エグザルテーションが重複する部分では、吉意が非常に強くなります。
一方、トリプリシティ・ターム・フェイスとフォール・デトリメントが重複する部分では、凶意は幾分か緩和されますがトータルでは凶となります。

 

ルーラシップ、エグザルテーション、トリプリシティ、ターム、フェイスのいずれにも該当しない状態をペレグリーンと言います。