火星のハウス

火星のハウス

火星が西洋占星術のホロスコープの各ハウスで象徴する事柄を解説しています。

 

 

1ハウス(1室)の火星

エネルギッシュで活気と勇気に溢れ、困難な道を切り開いていきます。
人生の早い段階で能力を発揮しますが、その分敵も出来やすいです。
まずは行動してから考えるといったフットワークの軽さがあります。
正義感は強いですが、気が短く攻撃性が高いところがあります。
周囲からはリーダーとして慕われることが多いです。
仕事面では独立心旺盛で激務をこなすタフさを兼ね備えています。
外見は筋肉質で、頭部にホクロや傷などができやすい傾向があります。
ハードアスペクトがあると、怪我をしたり事故に遭いやすくなります。

 

 

2ハウス(2室)の火星

お金の出入りが激しくなる傾向があります。
たくさん稼いでも、支出もかなり多い生活スタイルになるでしょう。
物欲が強く、それが仕事に対するモチベーションにもなります。
効率の良いお金の稼ぎ方を好むので、固定給よりも歩合給などの方が向いています。
体力に自信がある人は肉体労働に従事したり、トークに自信のある人は押しの強いセールスマンになるでしょう。
楽してお金を手に入れたいと思うため、ハイリスクハイリターンの投機やギャンブルに手を出すことも珍しくありません。
ソフトアスペクトがあれば、いくつもの苦難を乗り越え財産を築くことができるでしょう。
ハードアスペクトがあれば、無謀な投機やギャンブルによって財産を失いかねません。

 

 

3ハウス(3室)の火星

負けず嫌いで闘争心が強く、自らの知的好奇心を行動に移すフットワークの軽さに恵まれています。
独創性に溢れ、大胆な発想をもって奇抜な手法を思いつきます。
机上の理論だけではなく生きた知識をうまく活用することができる人です。
一方で、話し方に攻撃的なところがあるため、他人と口論になりやすいです。
持論を譲らないためトラブルになりやすく、訴訟問題にまで発展することもあります。
若い時は既成概念に反発しがちですが、年を取るにつれ現状に乗っ取った上での改善方法を生み出すことができるようになるでしょう。
兄弟、親戚、近所の人と揉め事を起こしやすい傾向があります。
ハードアスペクトがある場合は、交通事故や旅行中の事故に注意しましょう。

 

 

4ハウス(4室)の火星

言い争いが絶えない家庭で育ったなど、ハードな家庭環境で育つ傾向があります。
親と仲が悪く、子供時代にトラウマを抱える場合もあります。
人生の早い段階で実家から独立する意志を持ちます。
基本的に外面がよく内弁慶なところがあり、結婚後も家庭内で揉め事が発生しがちです。
不動産の投機や投資で利益を出すことが期待できますが、所有する物件の火事や盗難には注意しましょう。
女性の場合は、男性と縁が薄い傾向があります。
晩年も活動的で、人生の目標は晩年になって達成されるでしょう。
ハードアスペクトがあると、晩年に健康を損なったり、生活が困窮したりする恐れがあります。

 

 

5ハウス(5室)の火星

攻撃性や闘争心を刺激するようなスポーツや芸術を好むでしょう。
洞察力に恵まれ、新しい可能性に果敢に挑戦するでしょう。
恋愛面ではライバルがいる方が燃え上がりやすいです。
熱しやすく冷めやすくて、また気も多い方なので、恋愛のトラブルが発生しがちです。
部下や後輩に対する指導力に強みがありますが、子育てとはあまり相性が良くありません。
基本的には投資や投機には向いていません。
ソフトアスペクトがあれば、独立や起業をして成功するでしょう。
ハードアスペクトがあれば快楽を追求するあまり、無茶な浪費や投機で財産を失いかねないでしょう。

 

 

6ハウス(6室)の火星

勤勉で仕事に対して多大なエネルギーを注ぎます。
仕事の習得が早く、管理能力にも秀でており、物事の対処が得意でしょう。
仕事に関してプライドが高いため、顧客や上司とトラブルになることがあります。
大企業の歯車となるよりは、中小企業で上の地位についた方が能力を存分に活かせるでしょう。
機械や金属を扱う仕事や肉体労働などが向いています。
過労による怪我や病気には注意しましょう。
恋愛面では年下や部下の人間、外国人と縁があるでしょう。
ハードアスペクトがあると、目下の人間から反感を買いやすく、事故にも注意した方がよいでしょう。

 

 

7ハウス(7室)の火星

結婚によって人生のモチベーションが上がりますが、夫婦間で衝突することが多いです。
大胆な行動力がある人に惹かれ、電撃結婚することも珍しくありません。
家庭外の集団においては社交的に接することができるでしょう。
目上の人や力を持っている人に対しては頭が上がらないところがあります。
仕事面では、強敵が暗示され、法的なトラブルに巻き込まれることもあります。
ソフトアスペクトがあれば、夫婦が良い意味でライバル関係になり、お互いを高め合うことができるでしょう。
また、仕事面でもライバルと手を組み困難を切り抜けることができるでしょう。
ハードアスペクトがあれば、夫婦間で口論や喧嘩が絶えず、離婚しやすくなります。

 

 

8ハウス(8室)の火星

集中力に非常に優れているので、大きなことを成し遂げる可能性を秘めています。
対人関係では、感情面がこじれてトラブルになりやすいです。
その解決法として相手の心理面を掌握してコントロールしようとする人もいます。
また、霊やオカルトに関する研究にのめりこみやすい一面もあります。
配偶者は贅沢な生活を好み、浪費する傾向があります。
死は突然訪れやすいので、事故や発作などには注意しましょう。
ソフトアスペクトがある場合は、他者の仕事を引き継いで財産を築くことができるでしょう。
ハードアスペクトがある場合は、遺産相続での争い、火災、盗難などに注意しましょう。

 

 

9ハウス(9室)の火星

上昇志向が強く、常に何かを学ぶなど自分磨きに余念がありません。
自らの思想を大きな声で主張し、対立する立場の人とは活発な議論を交わすでしょう。
相手を納得させる話術に長けているため、弁護士や政治家などに適性があります。
何かを狂信的に信じたり、いびつな野心を抱くこともあります。
また自分の権力を拡大しようとする欲求を持っていることもあります。
学問、法律、宗教、外国などに関して、情熱を持って取り組むでしょう。
恋愛面では外国人と縁があるでしょう。
ハードアスペクトがある場合は、法律のトラブルや、海外旅行中の事故などに注意しましょう。

 

 

10ハウス(10室)の火星

社会的成功に対する大きな野心を持っており、競争社会でその能力を如何なく発揮することができるでしょう。
「見返してやる」といった不屈の闘争心を持っています。
自己主張が強いため、周囲から反感を買うこともあります。
プライドが高いため、他人に弱音を吐いたり、弱みを見せることは滅多にありません。
目的のためには、自らの身体的・精神的な不調を無視する傾向があります。
歩合給の職、自営業、会社経営などの自由裁量が大きい仕事に適性があります。
父親と早くに別れる暗示もあります。
ハードアスペクトがあると、感情優位になり、目上の人と衝突することが多いでしょう。

 

 

11ハウス(11室)の火星

友人との関わりを大切にし、精力的にグループ活動に取り組みます。
友人と論争になることも多いですが、基本的には仲は良いです。
指導力に長けているので、活動的な人々から支持を受けるでしょう。
組織の運営に熱心に取り組みますが、利己的な言動もあるため、完全な信頼は得られにくいでしょう。
確固たる意志と情熱的な行動力をもって人生の目標を達成するでしょう。
過激な反体制の思想に傾倒する人もいます。
ハードアスペクトがあると、友人が障害となって立ちはだかる傾向があります。

 

 

12ハウス(12室)の火星

表面上は穏やかでも内に強い闘争心を秘めています。
陰の敵がいたり、強力なライバルに苦戦を強いられる傾向があります。
抑圧された怒りを心に抱え、それを他者に投影して、他者から攻撃されることがあります。
また、自らの短気で攻撃性の強い性格が、自分自身の敵となることもあります。
他人に対して思いやりを持ったり、人を癒す仕事に就くと良いでしょう。
事故に巻き込まれやすいので注意しましょう。
ソフトアスペクトがあれば、窮地に陥っても、鋭い判断で困難を切り抜けることができるでしょう。
ハードアスペクトがあれば、自らの過ちによって打撃を受けることが多いでしょう。

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