キロンのハウス

キロンのハウス

キロンが西洋占星術のホロスコープの各ハウスで象徴する事柄を解説しています。

 

 

1ハウス(1室)のキロン

意識、無意識にかかわらず幼少期に受けたトラウマが性格形成に大きな影響を与えている可能性があります。
このトラウマを克服できれば、新たな人生の目的を見出すことができるでしょう。
また、人の痛みに敏感で、他人が苦しんでいるのを放っておくことができません。
人の痛みを引き受ける側面があり、ヒーラーやセラピスト、医師などに多い配置でもあります。

 

 

2ハウス(2室)のキロン

子供時代の発達段階で心に何か傷を受けたことを示唆しています。
そのため、所有欲や嫉妬心が強くなり、お金や物の扱い方が苦手な傾向があります。
トラウマを克服すると、肉体や物質に対して非常に優れた洞察力を得ることができるでしょう。
心に余裕をもって適切に金銭を扱えるようにもなるでしょう。

 

 

3ハウス(3室)のキロン

精神が発達する段階で心に傷を受けた可能性があります。
そのため、自分の言葉や知性に不安を持つ傾向があります。
話下手であったり、何事も合理化しないと気がすまない性格であったりするかもしれません。
この傷を乗り越えることで、他者の心を癒せるようなコミュニケーションを取ることができるようになるでしょう。

 

 

4ハウス(4室)のキロン

幼少期に自分の居場所が確かなものでないことが多いです。
両親とりわけ父親の存在が不在、過保護、放任であったりします。
そのため、一度親しくなった人には依存または警戒しすぎて適切な距離が取れないことがあります。
このことを克服できれば、他人の寂しさに敏感な優しい人間になれるでしょう。

 

 

5ハウス(5室)のキロン

子供時代に心にトラウマを受けたことが原因で、躍起になって人の注目を集めようとすることがあります。
趣味も仕事も自分のためではなく周囲から賞賛を得たいがために取り組みます。
こういったことを続けていると心は疲れ果ててしまうので、自覚をして自分を大切にすることが重要です。
このことを克服できたら、健康的なユーモアや子供達の心や体を癒すことに力を発揮できるでしょう。

 

 

6ハウス(6室)のキロン

肉体的なことを他者と比較してコンプレックスを感じる傾向があります。
自分の中に理想像がありストイックにそれを追求するため、自己批判が過剰になってしまうことがあります。
このような批判的な精神が他人に向けられると、恋人、家族関係などの人間関係で相手に負担をかけることがあります。
また、自分に向けられると、自分は相手にふさわしくないと卑屈になることがあります。
等身大の自分を受け入れることで、自分にも他人にも寛容な人間になることができるでしょう。

 

 

7ハウス(7室)のキロン

幼少期に人間関係でトラウマを受けたことを示唆しています。
恋愛関係を築こうとする際にそのトラウマに悩まされ、相手に理想を押し付けたり、逆に自分を卑下したりして困難を抱えるかもしれません。
離婚や結婚を繰り返す人もいます。
しかしこれらのことを克服できれば、人は一人では生きていけないということを真に理解した優しい人間になることができます。

 

 

8ハウス(8室)のキロン

本能的な欲求が満たされなかったり、抑圧されたことが心の傷となっていることを示唆しています。
子供時代に重大な事故や病気、何らかの被害などを経験する人が少なくありません。
悲観的な思考、自己嫌悪、暗い気持ちになる傾向があります。
それらをありのままで受け入れた時に、他人の心の繊細な部分に触れることができる強くて優しい人間になれるでしょう。

 

 

9ハウス(9室)のキロン

子供時代、特に自分の人生哲学を形成する段階でトラウマを受けた可能性があります。
人生や宇宙について深く考える人が多いです。
このトラウマを昇華できないうちは頭でっかちな理屈家になりがちですが、自分の思考の可能性をありのままに受け入れた時に優れた思想家になることができます。
他者を救い、それによってまた自分の世界も大きく広がります。

 

 

10ハウス(10室)のキロン

幼少期に親や理想とする人物の弱い一面を見て傷ついた経験をしている可能性があります。
その傷が昇華できていないうちは、仕事や義務にひどく執着したり、逆に無責任になってしまいます。
しかし、幼少期の傷を意識化して受け入れ、健全な自己評価を確立できれば、傷ついている他者に対して親代わりになれるほどの優しさを発揮することができます。
ヒーラーやセラピストなどに多い配置です。

 

 

11ハウス(11室)のキロン

子供の頃に自分と社会の間に大きな溝を感じる経験をしたことを示唆しています。
社会改革や革命的なものに憧れる傾向があります。
子供時代の心の傷を昇華できないうちは、新しいものに飛びついては幻滅するということを繰り返します。
しかし、傷を昇華できれば、さまざまな考えを持った良き調停者になれるでしょう。
芸術家や社会活動家、文化人類学者などに多い配置です。

 

 

12ハウス(12室)のキロン

生まれる前まで遡るようなトラウマを持っている可能性があります。
前世で深い悲しみを経験したのかもしれません。
シビアな現実に直面するのを恐れ、現実逃避をすることがあります。
直感力に優れており、自分にふりかかるであろう危機を回避することができます。
また、傷ついた人を引き付ける能力があり、傷を昇華できれば、最良の相談相手になるでしょう。
ヒーラーやセラピストなどに多い配置です。

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