西洋占星術が示す死、寿命、相続

西洋占星術が示す死、寿命、相続

西洋占星術のホロスコープにおいて、死や寿命は第8ハウスが取り扱う事柄になります。
また、冥王星や火星とも深い関連があります。

 

まずホロスコープは原則的に寿命を保証するものではありません。
良いことも悪いことも可能性があるからといって必ずそうなるわけではないことを留意しておいてください。

 

出生図(ネイタルチャート)で、ASCとマレフィック(火星・土星・天王星・海王星・冥王星)がハードアスペクトやヨードを形成していないならば幼児期に死亡する可能性は少ないです。
また太陽と火星がハードアスペクトを形成していると、自分の健康に必要以上に気を使うため、重篤な病気の見逃しのリスクは減るでしょう。

 

出生図でベネフィック(太陽・月・水星・金星・木星)とマレフィック(火星・土星・天王星・海王星・冥王星)がタイトなハードアスペクトを形成している場合、マレフィック天体の年齢域で命の危険があると考えられます。
もちろん、その年齢で必ず死ぬというわけではありません。

 

年齢域とは各天体が人間の特定の年齢を受け持っているという考え方に基づくもので、下記の通りになります。

 

天体

年齢域

0〜7歳

水星

7〜15歳

金星

15〜25歳

太陽

25〜35歳

火星

35〜45歳

木星

45〜55歳

土星

55〜70歳

天王星

70〜85歳

海王星

85歳〜

冥王星

死後

ベスタ

10〜15歳

パラス

15〜20歳

ジュノー

20〜25歳

セレス

25〜35歳

 

例えば金星と火星でタイトなハードアスペクトがある人は、火星の年齢域(35〜45歳)に要注意となります。

 

プログレスの火星が出生図の火星とセミスクエアになる時、またはプログレスの火星が逆行して出生図の火星とコンジャンクションする時に死ぬことがあります。
出生図の天体やASCに、トランジットまたはプログレスの火星・土星がハードアスペクト・コンジャンクションを形成する時期は、体力が低下するので健康には注意しましょう。

 

土星の年齢域(55〜70歳)で、出生図のハーフサムの死の軸(火星/土星)にプログレスの太陽が接触した時期に、健康上の障害が発生すれば人生が終了することがあります。
健康上の障害が発生しなければ他の何かが終了すると考えられます。

 

重篤な病気を患っていて、病人または親族の出生図の天体に、トランジットまたはプログレスの木星がコンジャンクションまたはトラインを形成すると、病人の死期となることがあります。
この場合は、死によってむしろ楽になる救われるという意味になります。
しかし、通常の木星の持つ意味の通り、病状の回復となることもあります。

 

第8ハウスに入居している天体、第8ハウスのカスプ、カスプのサインの支配星に対して、トランジットまたはプログレスの月・金星・火星・木星・冥王星がアスペクトを形成する時期に、身内の死によって相続が発生することがあります。
太陽と同一の速度でプログレスしたMCが、出生図の土星と、コンジャンクション、スクエア、オポジション、セミスクエア、セスキコードレイトを形成する時期に、両親や家長の死が訪れることがあります。

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